林久志
- 生年月日
- 1991年5月29日
- 出身地
- 京都市
- 所属
- 理工学研究科 電子情報学専攻
- 趣味
- サッカー、野球、スポーツ観戦、旅行
- おすすめ
- 博多、新潟
- 目標
- いろんなところに行く!遊ぶ!
研究がんばります。
出身校
洛北高校
研究テーマ
Poly-Si TFTを用いたハイブリッド型温度センサの開発
・TFTとは薄膜トランジスタのことで、
主に液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパーなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)に使われています。
しかし、これらの抱える問題の一つに、表示パネルの温度変化による表示画面の画質の劣化があります。
これらのFPDに温度センサを搭載して、ディスプレイやプロジェクターの温度特性を補償することを考えています。
例えば、低温になると応答速度が遅くなり画質の劣化が起こるので、温度センサで検知し、
電圧を上げる信号を送ることで応答速度を保ち画質の劣化を防ぐことができると考えています。
N型とP型Poly-Si TFTのトランジスタ特性のオフ電流には、温度依存性があります。
そこでFPDに搭載されているTFTを温度センサとして利用することで、
余分なコストなしにFPDの温度特性による画質の劣化を防ぐことができると考え、
温度センサを開発しました。この温度センサは、温度によって発振周波数が変化するため、
温度センサとしての働きがあることを見出しました。また温度センサの利点は、
オフ電流の大きな温度依存性を利用することができることと、同時にデジタル回路であるので、
パルス測定できることであります。しかしながら、この温度センサは、パルス幅が非常に小さく、
測定が困難という欠点があります。オシロスコープのような高性能なもので測定できたとしても、
実際に製品として用いる場合を考え、より簡易に周波数の測定ができるようにパルス幅を大きくしようと考えました。
そこで新たに、矩形波を出力するPoly-Si TFTを用いたハイブリッド型温度センサの開発を行っています。
研究費の面で一から新たに回路を作ることができませんので、従来のハイブリッド型温度センサの回路を用いて、
矩形波出力する回路をつくり評価を行なっています。また温度センサの応用として、大面積化可能という特徴を生かし、
温度センサをアクティブマトリクス駆動にすることで、面状温度分布測定が考えられ、エリアセンサとして期待できます。
主な論文
・Poly-Si TFTを用いたハイブリッド型温度センサの特性評価とポータブルサンプル試作
・Poly-Si TFTとIGZO TFTを用いたハイブリッド型温度センサの特性評価
・Poly-Si TFTを用いたハイブリッド型温度センサ 矩形波出力の回路シミュレーションによる動作確認
モットー
にこにこすること(笑)